母親の遺体と

平成22年に大阪・ナニワで発生した事件は数多い。留置場内での究極の性交渉、JR車掌による防護無線のヒューズ抜き取り、幼い姉弟が亡くなった虐待…。大阪府警が摘発した事件を今一度振り返ってみた。

4年間、母親の遺体と同居して…
「遺体がある。白骨化しているぞ」。大阪府岸和田市の民家で22年9月、室内を埋め尽くすごみやがらくたを片づけていた家主らが発見したのは、生存していれば83歳になる住人の女性の変わり果てた姿だった。
全国で所在不明の高齢者の存在が相次いで発覚し、問題になっていた時期。ここ数年、女性の姿を見かけないことから家主が、安否確認のため市職員とともに民家を訪れていた。
同居していた三男(52)は大阪府警の調べに「遺体は母親で、数年前に死んだ。その後も年金を受け取って生活費に充てていた」と供述。年金を不正受給した詐欺容疑で逮捕された。
室内にはポリ袋やペットボトルなどが天井近くまで積み上がり、まさに“ごみ屋敷”状態。運び出されたごみはトラック数台分にもなった。三男は「片づけるのが面倒だった。金がないので遺体は放置していた」などと話しているという。
家主らは、遺体発見の数日前にも民家を訪れていたが、完全にごみに埋もれて遺体に気づかなかった。三男は数年分の家賃を滞納しており、水道も閉栓されていたが、この部屋で約4年間、母親の遺体と一緒に暮らしていたことになる。
定職に就かず、母親の年金が足りなくなると周囲に金の無心を繰り返していた三男。部屋の一角には、かろうじて布団を敷けるだけのスペースがあった。

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